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愛知県名古屋市のアパートマンション大規模修繕は創業55年の児玉塗装のオーナー様ブランド|アパマン修繕テック

大規模修繕で使う足場の種類と単価

アパートやマンションの大規模修繕工事は、建物に足場を組んで作業を行います。高所作業だけではなく、効率的な作業や施工品質にかかわるため、大規模修繕では欠かせません。

普段は何気なく見かけるこの足場ですが、自分のマンションの修繕を検討するうえでは費用だけではなく、実際にどのような足場を組めば良いのか、工事期間中の防犯対策についても考えなければなりません。

このページでは、大規模修繕に使う足場の種類や単価、マンションで足場を設置するときの注意点、防犯対策についてご紹介いたします。

足場の必要性

足場とは、建物の大規模修繕工事を行う際に、高所作業を行うために一時的に設置し、作業完了後に撤去される仮設設備のことを指します。

足場を設置することで、高所へ簡単に移動することができるようになるため作業が効率的に進みます。また、足場が安定することで手元の作業に集中でき、丁寧に施工を行うことができるようになります。さらに、足場に飛散防止ネットを張ることで、塗料の飛び散りも防ぎます。

そのため、作業の効率化や作業員の安全確保、事故防止、近隣への配慮を目的として、足場は大規模修繕では欠かせない設備となります。

足場の種類

マンションの大規模修繕工事で使用する足場には、主に以下の5種類があります。それぞれの特徴について紹介していきます。

枠組み足場

枠組み足とは、鋼管を門型に溶接された建枠を中心にジャッキ・筋交・鋼製布板などの基本部材をクレーン車などで積み上げて組み立てる足場です。

足場の強度が高いので、高層建築工事用に使用されています。また、ハンマーによる打ち込みが無いため、組み立て時の騒音が比較的少ないという特徴もあります。

単管足場

単管足場は、以前は丸太の木材で組まれていたものが時代に伴って鉄パイプ(単管パイプ)で組み立てられるようになったものです。一側足場として幅広く使われています。

単管パイプにクランプと呼ばれる接続金具を組み合わせてボルトで固定し組み立てます。組み立てと解体にやや手間がかかりますが、幅や高さが任意で調整できるので、ビルの隙間や狭小地などでの工事で用いられます。主に解体現場で多く使用されています。

ただ、足場の強度や安全性はあまり高くはないので、高層マンションで使用されることはありません。

ビケ足場(クサビ緊結式足場)

ビケ足場は、凸凹が付いた金具をハンマーで打ち込み部材同士を接合して組み立てる足場です。一定間隔で支柱となる交換を配置しアンチと呼ばれる踏み板を固定してつくります。

設置や解体が簡単で耐久性が高くコストパフォーマンスに優れています。現状で使用されている足場で最も多く使用されています。

ただ、足場設置の際にハンマーで打ち付ける音が、騒音につながるリスクもあるので注意が必要です。

吊り足場

吊り足場は、足場板を建物上部から鉄パイプやチェーンなどを使い吊り下げて単管足場を設置します。垂直方向に組み立てる通常の足場と違い、空中で水平方向に組み立てます。

地面の形状等によって通常の足場では設置が困難な場合であっても、上部から吊り下げて設置する吊り足場であれば設置が可能です。そのため、橋梁工事や高層階ビルなどではよく使用されています。

ただ、足場を吊り下げて設置する吊り足場は、他の足場に比べると安全度が低く、吊り上げた足場からの落下事故のリスクが高くなります。そのため、作業員の安全性を確保するために、組み立て等作業主任を配置するよう定められています。

移動式足場

移動式足場は、名前の通り移動させることができる足場を指します。

タワー状に組み立てられ、階段や枠組構造の最上層に足場板が設置された構造をしているため、建物の全面に足場を組まなくても高所作業ができます。また、脚柱の下端についたキャスター(脚輪)によって、スムーズに移動させることができます。

ただ、高さ制限など厚生労働省によって定められた指針に沿った内容でなければ使用することはできませんので注意が必要です。

足場費用の計算方法

足場の費用は、「足場架面積 × 平米単価 = 足場費用」の計算式で求めることができます。

計算式にある”足場架面”とは、足場をかける面積のことです。足場は、建物から少し離して設置する必要があるため、建物の外周の長さに”8m”を加えて計算します。

足場費用計算の具体例

例として、「5階建てのマンションで、外周90m、高さ15m、足場単価が1,000円」と仮定して足場費用を計算してみましょう。この場合を計算式に当てはめると以下の通りになります。

足場架面「(90m+8m)×15m=1,470㎡」
足場費用「1,470㎡×1000円=1,470,000円

この計算を踏まえると、足場費用は147万円ということになります。

使用する足場によっても単価は異なりますが、足場費用の相場は、一般的に600〜1,000円と言われています。相場は、使用する足場の種類だけではなく、地域や業者によっても異なるため、事前に確認しておきましょう。

また、マンションでの足場費用は、工事費用のうち1〜2割程度が望ましいとされていますので、業者から見積もりを受け取った際には金額を、一度比較してみましょう

マンションに足場を設置するときの流れ

マンションに足場を設置する場合、小規模マンションで10〜15日、大規模マンションだと20〜30日程度かかります。設置に日数がかかるため、マンションの入居者や近隣の方に迷惑がかからないか不安がある人もいるのではないでしょうか。

次に、マンションではどのような流れで足場を設置するのかご紹介いたします。足場の設置についてご不安な方は、こちらを確認し不安を解消しましょう。

1:入居者や近隣の方へご挨拶

足場の設置工事では、騒音が発生するリスクがあるので、事前にマンションの入居者や近隣の方へしっかりと挨拶をします。何の通知もなく工事が始まってしまうと、不快に感じられる方も多くクレームにつながる恐れがあります。

そのため、トラブルを未然に防ぐためにも工事内容や工事日程はもちろんのこと、足場や飛散防止ネットで建物が覆われることによって日当たりが悪くなることや騒音が生じることなど注意事項を事前にお知らせしておくことが重要です。

2:保安確認

工事を始める前に、足場組み立ての現場や足場部材に異常がないか確認します。足場では、転落事故の危険性もあるため、現場の作業員の安全・命に関わる重要なことであると意識し、抜け落ちがないよう丁寧に確認を行います。

また、足場組み立て時や解体時には、入居者や近隣の方が大切にしている植木などを折ってしまったり、お花を踏んづけたりしてしまうというトラブルが起こる可能性があります。

そのようなトラブルを起こさないためにも、事前に植木や花などがどこに置かれているのか、足場組み立て前や解体する前に確認しておく必要があります。

3:足場組立

安全確認ができたらいよいよ足場組み立て開始です。足場を設置した後は、飛散防止ネットを全体に張ります。

飛散防止ネットには、工事で使用する道具や足場組み立てによって発生するチリ、塗料の落下や飛散を防ぐという目的があります。そのうえ、遮音性が高いものを使用すれば、騒音の被害を抑えることができるというメリットもあります。

飛散防止ネットの設置が完了したら、大規模修繕工事開始です。

4:足場解体

工事が全て完了したら、足場の解体です。解体後には、周囲の清掃と最後の確認を行い、工事に使用した道具や部品が落ちていないか、足場工事によってマンションに傷がついていないかなどをチェックします。

マンションで足場を設置するときの注意点

足場費用は、工事費用の1〜2割を占めるため、マンションでの足場設置となれば費用は高額になります。そのため、提示されている価格は適切なのか、安くする方法はないのかと悩まれでいる方も多いのではないでしょうか。

次に、マンションで足場を設置する際の注意点を3つご紹介します。

足場が無料と言われた場合は注意が必要

まれにキャンペーンなどを理由に、足場無料と謳っている業者も存在しますが、その場合注意が必要です。

そもそも足場を設置するには、多くの手間がかかり、そこには設置するための人件費も発生します。通常、工事費用の1〜2割を占める足場費用を簡単に無料にできるはずがないのです。

また、足場を設置する際には、「足場の組立て等作業主任者」という国家資格を持った人を配置する必要があります。有資格者を動かすとなれば、当然そのための費用が必要となります。

このような理由からも、多少のサービスで割引をすることはあったとしても、無料にすることはありえません。

そのため、足場無料を謳っている業者の場合は、本来必要な足場費用を「施工費」や「材料費」に上乗せしている可能性が考えられます。ですから、足場無料と業者から話があった場合には、あくまでも営業トークの一部と受け止め、業者に惑わされることがないよう注意しましょう

業者が保険加入しているかチェックする

どんなに気を付けて組み立て工事をしていたとしても、部品や道具の落下などによる事故が起きる可能性はあります。

もし、足場組み立て中に、建物に傷が付いたり、車や物を破損したとなれば修理や弁償を業者に求めることとなります。

このような被害が発生した場合に、しっかりと保証してもらえるよう「瑕疵保険」に加入しているか、打ち合わせの段階で業者へ確認するようにしましょう。

確認の際には、「どの範囲までカバーできる保険なのか」ということも忘れずにチェックしましょう。近隣への被害にもきちんと対応してもらえるよう、工事箇所・作業員以外の範囲もカバーされていると安心です。

管理会社への丸投げを避ける

管理会社に業者の選定などをお任せされる場合も多いですが、その場合、中間マージンの発生や競争原理が働かないことによって、足場費用を含む工事費用は高額になってしまう可能性があります。

そのため、手間はかかってしまいますが大規模修繕工事を依頼する業者の選定から、管理組合主導で複数の業者へ見積もりを依頼したほうが、結果的には費用を抑えられるでしょう。

なお、業者を選ぶポイントは大規模修繕の業者を選ぶポイントでも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

大規模修繕では足場や窓からの侵入を防ぐ防犯が重要!

大規模修繕の工事中は、工事を行っていない建物に比べ空き巣に入りやすい環境となるため注意が必要です

建物の周囲に足場を設置することで、普段は入ることができない場所からでも簡単に侵入できるようになります。そのため、管理組合やマンションオーナーの皆様は、被害を想定ししっかりとした防犯対策を講じる必要があります。

ここでは、大規模修繕で起こりやすい被害や防犯対策についてご紹介していきます。

大規模修繕で起こりやすい被害

大規模修繕工事中は、足場や飛散防止ネットで建物の周囲が覆われることによって人の目に付きづらく、業者の出入りも多くなるため、建物の敷地内に見知らぬ人がいたとしても、不審に感じることは少なくなります。

また、足場をのぼって住居内へ簡単に侵入できてしまうため、以下のような犯罪が起こりやすくなるので注意が必要です。

・住居の侵入
・窃盗
・盗撮
・物の破壊
・放火

このような被害にあわないためにも、管理組合や施工会社、入居者の皆様それぞれが防犯対策を講じることが重要となります。次に、大規模修繕工事における基本的な防犯対策についてご紹介していきます。

管理組合やマンションオーナーができる防犯対策

管理組合やマンションオーナーができる基本的な防犯対策は、以下の通りです。

工事予定の周知

管理組合やマンションオーナーの皆様には、入居者や近隣の方へ工事工程や工事業者の名前などの周知や説明の徹底をお願いいたします。

戸締りなど防犯対策のお願い

説明の際には、足場設置中は空き巣が入りやすく、各居室での防犯は入居者自身で行わなくてはいけないことを事前に伝える必要があります。

分譲マンションの場合には、工事説明会を開き入居者へ訪販対策への周知を行いましょう。

入居者個人ができる防犯対策

入居者の皆様ができる基本的な防犯対策は、以下の通りです。

カーテンを閉める

室内のカーテンが空いていると、外から室内が覗きやすくなってしまいますので、大規模修繕工事中は昼夜問わずカーテンを閉めることをおすすめします。

窓や玄関の施錠を徹底する

空き巣犯は、短時間でも住居内に入り込む可能性があります。そのため、ゴミ捨てなど少しの間でも留守にするときは必ず、窓や玄関に鍵をかける必要があります。

特にマンションの上層階の方は、換気のために窓を開けたまま外出する人も多くいます。しかし、足場がかかっている大規模修繕工事中は、空き巣犯が足場を使ってマンションのベランダに簡単に出入りすることができるようになってしまうため、窓を開けたまま外出するのは絶対にやめましょう

郵便受けを溜め込まない

郵便受けに新聞や郵便物が溜まっていると、空き巣犯に不在の期間が長いと判断されてしまう可能性があります。そのため、大規模修繕工事中は特に、郵便受けの新聞や郵便物は溜め込まずに回収するよう心がけるとよいでしょう。

防犯グッズの使用

防犯対策としては、窓に防犯フィルムや補助錠を取り付けるのもおすすめです。

空き巣犯は、「侵入に5分以上の時間がかかると、7割はあきらめる」と言われています。そのため、窓に貼った防犯フィルムで窓ガラスを割れにくくしたり、補助錠を取り付けることによって、住居内への侵入を防ぐ効果が期待できます。

防犯グッズは、インターネットやホームセンターなどで購入することができますので、ぜひ取り入れてみてください。なお、補助錠は、施工会社が無料で貸し出してくれる場合もあるので、確認してみましょう。

施工会社に依頼できる防犯対策

業者によって実施される防犯対策は異なりますので、事前にどのような防犯対策を実施する予定か確認をし、もし対策が不十分と感じた場合には、追加対策をお願いすることも必要です。

施工会社の基本的な防犯対策は、以下の通りです。

足場1階には金網を設置する

足場には、飛散防止ネットが建物の周囲を覆っているため、一見侵入しにくいように見えますが、飛散防止ネットには施工会社が資材を運んだり、移動したりするため、人一人分が通れる程度のスペースが空いています。また、飛散防止ネットを外せば誰でも簡単に侵入出来てしまう恐れがあります。

そのような出入口以外からの侵入を防ぐための対策として、地上から高さ2m程度の高さまで金網等で足場下部を塞いでしまうことで、足場内への侵入を防ぐ効果が期待できます。

足場の出入口をオートロックにする

足場には、施工会社が足場内に出入りするための出入口が数ヶ所設置されています。この出入り口には、鍵やダイヤルロックなどがついていますが、大規模修繕工事が忙しくなってくると施工会社が施錠を怠ったり、忘れたりするケースもあります。

このような状況を防ぐため、出入口の扉にはオートロック式のものを採用してもらうことをおすすめします

オートロック式の扉を採用することで、鍵のかけ忘れを防ぐことができますし、暗証番号は施工会社のみに周知され、部外者は出入りすることができませんので、大きな防犯効果を期待できます。

センサーライトや防犯センサーを設置する

空き巣犯などは、「音・光・手間・人の目」を嫌います。そのため、センサーライトや防犯センサーを足場内に設置することで、第三者の侵入の抑止につながります。

施工会社を認識できるようにする

大規模修繕工事中は、不特定多数の業者が出入りすることとなりますので、不法侵入者を見抜くことは難しくなります。

そのため、施工会社の作業員には、会社名が書かれた工事用ベストや腕章を着用してもらうことで、業者とそれ以外の区別を行うことができます。

大規模修繕を行う際には、管理組合として入居者が出入りしている人物が施工会社か判断しやすいよう、事前にベストや腕章の画像を印刷した資料を配布するなどの対策も行うようにしましょう。

長期休みを挟む場合の警備員巡回

大規模修繕工事を行う時期によっては、お盆や正月休みなどで施工会社が長期間休暇を挟む場合があります。この期間中は、施工会社の目が無くなり、心配なことがあっても相談先が分からず不安に感じられる方も多くいらっしゃいます。

また、入居者の皆様も帰省などで家を空けることが増えるので、不審者が侵入したとしても気付きにくい状況となります。このような場合には、管理会社や施工会社と打ち合わせして、長期休暇の期間中は警備員に巡回してもらうことも可能です。

別途巡回費用は必要となりますが、入居者の安全の担保などを踏まえると検討することをおすすめします。

被害が起こったときのために保険内容の確認を!

万が一、空き巣被害や窓ガラスの破損などの被害を受けた場合は、施工会社が加入している保険で補償するのが一般的です。もしもの時の為にも、保険の内容について確認しておくと安心です。

また、管理組合が加入している「マンション保険」や入居者が加入している住居内の「火災保険」でも、被害が補償される場合がありますので、事前に保険約款を確認しましょう。

まとめ

足場は、足場は作業員の安全と施工品質を維持するには必要不可欠なものです。

足場費用の相場は、一般的に600〜1,000円程度で、マンションでの足場費用は、工事費用のうち1〜2割程度が望ましいとされていますので、業者から見積もりを受け取った際には、金額が適切か一度比較するようにしましょう。

また、修繕工事中は空き巣や盗難がの被害が発生しやすいので、管理組合と施工業者の両者が対策を検討していくことが大切です。

大規模修繕に関して不安な点や気になることがありましたら、ぜひお気軽に弊社までお問い合わせください。

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